もう、ゆずポンとは呼ばせない!

「100万円以上費やして、それですか…?」

お肌つるっつるなエステティシャンに言われた言葉が文字通り肌に突き刺さる。

肌は体質、遺伝だとも言われるが、前世でどのような悪行をしたならばこの肌に生まれてしまうのだろうか。

おでこ、こめかみ、小鼻、ほっぺた、あご。つまり顔中にでこぼことしたニキビあとが残ってしまっているのだ。

時は中学生まで遡る。

ニキビに悩まされていた私は、説明書もろくに読まずに美顔器を購入。

それは毛穴の汚れをスポイトのようなもので吸い取るもので、今考えると余分な皮脂のみを取るはずが、こともあろうにニキビを吸いつくしてしまったのである。

それに加えて、当時流行った美顔ローラー。肌の上にコロコロ転がすと、お肌がしっとりすべすべになるという、かの有名な商品であるが、これをニキビを吸いつくしたあとの肌にコロコロ転がしてしまったからもう大変。

プツプツとしたニキビ肌は、あっという間にデコボコのオレンジのようになってしまった。

男子からは、「おっさんの肌みてー!」とからかわれ、女子からは「ゆずポン」とあだ名をつけられる始末。

周りはみんな、綺麗な肌なのに、どうして私だけ…?こんにゃくいものスポンジでゴシゴシこすったり、スクラブ洗顔や顔パック、皮膚科にも通ったが全く治る見込みはなかった。

20を超え、エステに通いはじめたが、これも全く効果はなし。社会人となりアパレル会社に就職し、その頃からファンデーションの上からさらにコンシーラーを塗りたくり、その上からまたパウダーを塗って隠すという厚塗りの化粧を覚え、毎日二時間かけて肌に塗装をほどこしていた。

すっぴんになるのが怖い…いつになったらこのデコボコとしたニキビ跡や、吹き出物はなくなるのか?

出口の見えない悪魔との戦いは、20を超えてからも続いた。

そんな21歳のある日。

ふと、自分の食生活を振り返ってみた。朝食ぬきでメイクをして出勤、休憩時間に菓子パンを食べ、お昼は牛丼かファストフード。夜は飲み会か外食で、野菜や栄養あるものなど全く食べてはいないのだった。

その日から、野菜中心の食生活に切り替え、フルーツやヨーグルトも積極的に食べるようにし、一週間後。

全く肌質は変わらなかった。

そのうち、汚い肌で店頭に立つ自分に嫌気がさし、アパレルも退職した。

就活してOLとなり、アパレル業ほどの化粧は必要ないためナチュラルメイクとなり、朝6時に起きて8時に出社し、12時にお昼ご飯を食べ、17時に退勤し、まっすぐ家に帰り10時には就寝。

信じられないことだが、この生活を一ヶ月続けただけで、吹き出物からニキビ跡まですべてなくなった。

体質にもよるのだろうが、規則正しい生活をし、たっぷり睡眠をとること、それだけで100万円以上かけたエステの効果を上回る結果となった。

現在は会う人から肌がきれいねと褒められたり、ノーファンデでも外出できるほどに回復した。

ニキビ跡を消すには、厚く塗りたくるのをやめ、不規則な生活を正すことが一番の薬なのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です